要介護認定とは?
介護保険制度が施行される前、「介護は家庭の問題」という意識が日本には根強くありました。
しかし、日本が世界一の長寿国になり、お年寄りが認知症や寝たきりの状態になる場合が大幅に増えました。そして介護が長期化するなど介護の必要性・重要性がますます高まり、家庭内だけで対応することが難しくなっています。介護を家庭だけでなく、社会全体で支える為に介護保険制度が始まりました。
介護保険の申請を行うと、まず申請者の心と体の機能や状態について調査が行われます。そして、必要な介護量によって「要支援」「要介護1~5」の6段階に認定されます。要介護認定の度合いによって、受けられるサービスや利用出来る施設そして介護保険の限度額が決まります。
介護認定の大まかな流れ
- 申請:
市町村か居宅介護支援事業者の窓口へ申請書類を提出します。 - 訪問調査:
市町村職員や介護支援専門員が訪問し、聞取り調査を行います。 - 一時判定(コンピューター判定):
調査結果をコンピューターが判断します。 - 二時判定:
主治医の意見書や訪問調査の特記事項をみながら、介護認定審査会で判定を行います。ここで要介護度が決定します。 - 認定通知:
申請から30日以内に、本人に要介護度が通知されます。 - ケアプラン(介護サービス計画)作成:
決定された要介護度にもとづいて介護支援専門員がサービス計画を作成します。 - サービスの利用開始
もし、ご本人、ご家族が介護の必要がある状態であるならば、本人だけでなくご家族の負担も和らげられる可能性のある要介護認定を受けることは良い選択かもしれません。